Italy / Veneto
Daniele Piccinin ダニエーレ・ピッチニン
· Kalipe' 2020
品種:ピノ・ネーロ(ピノ・ノワール)
赤 750ml
希少なピノ・ネーロの最新ヴィンテージです。
ピノ ネーロ100%で造るワイン。2019ヴィンテージまでは、品種名をワイン名としていましたが、2020ヴィンテージからはカリペを名乗ることに。カリペは、ヒマラヤ山麓に暮らすシェルパが山へ歩みを進めようとしている人に対して使う言葉で、“着実な一歩”を指します。ブドウが植えられたことのない区画にその土地の伝統と何のゆかりもない品種であるピノ ネーロを植えたダニエーレは、急いて結果を求めぬようにと自戒の意味を込めて、こういった名前にしたのかと。ローザ ペル ヴォイのところでも触れたように、2019以降のカリペ(ピノ ネーロ)には、圧搾前にフリーランで出てきたワインのみを使用してするようになり、その恩恵に与ってか、リリース当初から恐ろしく滑らかな飲み心地のワインに…。ピノ ネーロ2019は、それまでのヴィンテージと概ね似たような価格でリリースされていたのですが、フリーランだけを使うという選択に対してダニエーレ自身が確証のようなものを得たのか、2020ヴィンテージからは価格帯的にもグッと上がった感じに…。圧搾10とするなら、(圧搾しないことで、ヴィナッチャなどと一緒に残る)3ないし4のワインをデクラスすることにしたわけですから、オータ個人としてはこの決断も十分に理解&受け入れられる気がしています。ただ、ヴィナイオータの太田としては「こんな価格帯の赤ワインを、本当にそんな本数売れるの?」って心配になるくらいの量を買い付けておりますので、どうか皆さんの清き1本を!
(インポーター資料より)
Daniele Piccinin / Kalipe' 2020
自身が共同経営者の一人でもあったレストランのソムリエとして働いていたダニエーレ・ピッチニン。2003年から3年ほどラ・ビアンカーラのアンジョリーノの元で修行をし、2006年からレストラン経営者の権利を売却し、自らワインを作っています。
また、
2011年にカーゼ コリーニの故ロレンツォ コリーノに会ってから、
無施肥(緑肥のための種を蒔くこともないため、畑には自生する野草のみが)、無除草(畝間は全くせず、ブドウ樹にかかる雑草のみ手刈り)、不耕起、トラクターも使わず、ボルドー液の散布も肩にポンプを背負って行う、土地、年、ブドウの個性が余すことなく反映した、畑でもセラーでも必要最小限の人為的な関与によって生まれる、ナチュラルなブドウ生産&ワイン醸造のある種の究極の形を具現化しているロレンツォの畑に衝撃を受けます。
思ったら即行動のダニエレ君、取り入れられるものを即実践に移します。畑を開墾した当初には緑肥用の種蒔きはするが、以降は自生する雑草のみを天然緑肥とし、不耕起へと切り替え、畝間の草を刈るのもやめブドウ樹の周りだけ雑草を手刈り、そうすることでトラクターを畑に入れる回数が飛躍的に減り、土壌を潰し、コンパクトにすることなく(保水力も維持でき、程良く空気が含まれた土壌も維持でき、その結果微生物環境も良好なものに)…。
他の生産者の素晴らしさをいち造り手として素直に認められる、ホンモノの謙虚さ、意識の高さ、そして取り入れられるものはすぐに実践に移す行動力、進化以外しか彼の未来にはないと断言しましょう!!!!!!
(インポーター資料より)