Italy / Lazio
Fra I Monti フラ イ モンティ
·A la vole 2021 ア・ラ・ヴォレ
品種:セミヨン 80% 、マトゥラーノ 20%
白(オレンジ) 泡 750ml
味わい:柑橘果物の皮、レモン、黄リンゴ、白い花、カモミールなどのアロマ。微かにオイリー なニュアンス。爽やかでフレッシュな酸があり、柔らかくとろみがある口当たり。ミネラル感と 柑橘果物の皮のニュアンスを伴った心地良い旨味が残るフィニッシュ。フレンドリーで気楽に 気持ち良く味わえる辛口のフリッツァンテ。
醸造:同じ日に手摘みで収穫したブドウを一房一房手作業で除梗。破砕した後、4 日 間スキンコンタクト。その後、手動の小さなバスケットプレスで圧搾して、オープントップの発 酵層で野生酵母のみで温度管理を行わずに自発的に発酵させます。SO2 やその他の醸 造添加物は一切加えずに醸造。マストの一部は、瓶内二次発酵を行う際のリキュール・ ド・ティラージュとして使用するためにすぐに冷却して保存します。一次発酵が終わったワイン をボトリングする際に、この冷却保存しておいたブドウ果汁を添加して、瓶内二次発酵を行 います。しかし、ブドウ果汁以外の糖分や酵母、亜硫酸などの添加は一切ありません。また、 濾過もデゴルジュマンも行いません。このため、澱に由来する濁りがあり、残糖も殆どないナ チュラルなアプローチで造られたフリッツァンテです。SO2 は醸造中も瓶詰め時も無添加。 2021 ヴィンテージは 2023 年 3 月時点の SO2 トータルは 19.2mg /l。アルコール度数は 11.5 度。(インポーター資料より)
Fra i Monti / A la vole 2021
フラ・イ・モンティは、ローマの南東約 75km にある人口 360 人の小さな村 Terelle テレッレに本拠を置くワイナリーです。造り手である RoccoToti ロッコ・トティは、畑の地主で、テレッレにほど近い町でナチュラワインショップとレストランを経営している友人フランチェスコとベネデットのレオーネ兄弟とパートナーシップを結び、2018 年
にフラ・イ・モンティを設立しました。もともとソムリエをしていたロッコは、ワインはセラーではなくブドウ畑で造られる という考えに立ち返り、テロワールを再発見することを目的として、長年見捨てられていた、 栗の木立に囲まれた古いブドウ畑を復興させてワイナリーを創設しました。畑には、絶滅しか けているラツィオの地場品種 Maturano マトゥラーノや、1800 年前後にナポレオンの兵によっ てフランスからこの地に持ち込まれたと言われるセミヨン、そしてフィアーノとメルローが栽培さ れています。栽培面積は 3ha で、表土は粘土とシルト、基盤岩が石灰岩です。畑では化 学薬品は一切使用せず、ビオディナミの手法を取り入れたビオロジックで栽培が行われてい ます。
イタリア語で「山の中」を意味する「フラ・イ・モンティ」の畑は、文字通り山の中にあり、生 物多様性に満ち溢れています。ブドウ木の周りには灌木や花、梨の木、クルミ、栗、イチジ ク、リンゴ、プラム、背の高い草などが生い茂り、野生の自然の魅力と新鮮な空気が残って います。そして枝の間からは小さな山村の景色が見えます。畑には天然肥料とエンドウ豆と ミックスハーブを使った緑肥が施され、畑と周辺環境との適切なバランスが維持されていま す。フラ・イ・モンティの畑は生物多様性に満ち溢れています。
実際、ワイナリーの畑があるラツィオ州のフロジノーネ県からアブルッツオ山脈にまで走るヴァッレ・ディ・クミヌ Valle diComino(クミヌ渓谷)は並外れた地域であり、全く農薬に汚染されていない場所が点在しています。フラ・イ・モンティのブドウ畑は標高 1669メートルの Monte Cairo カイロ山の東側の渓谷の南東向き斜面の標高 420 メートルの場 所にあります。温暖化による気候の変化で、標高の高さはブドウ栽培の障害にはなってい ません。造り手のロッコは「私たちは何も変える必要はありません。自然は私たちに果実を 与えてくれます。私達はそれを受け取ればいいだけなのです。」と言っています。
フラ・イ・モンティの哲学は、現在の流行を追い求めることではなく、真にテロワールを表現 するナチュラルワインを造ることです。それは、人工的な添加物は一切使わない、テロワール を 100%語ってくれるピュアな本物のワイン、全ての人にとって手頃で飲みやすく、複雑さを備 えた、喜びを与えてくれるワインです。セラーでは、野生酵母のみによる自発的発酵、アンフ ォラを用いた熟成など、ビオディナミのアプローチによる醸造を行っています。2018 年が初めて のヴィンテージで、総生産量は僅か 7 千本。ニッチな生産量でありながら、優れた品質とキャ ッチーなプレゼンテーションで人気が爆発しました。2019 ヴィンテージからはアメリカへの輸出 も始まりました。造り手であるロッコはオープンマインドで常に実験的挑戦を続けています。 2020 ヴィンテージでは、カベルネ・ソーヴィニョンのキュヴェも醸造。また、標高 1000 メートルに 位置する別の区画にピノ・ノワールを植樹しました。上手くいけば数年後にはイタリアで最も 高い場所で栽培されるピノ・ノワールに由来するワインが造られます。(インポーター資料より)