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France / Rhone

La Grande Colline

· SJ 2015

品種 シラー

赤 750ml

 

(*借りていたサン・ジョセフの畑を返却したため、この2015年が最後のヴィンテージとなります)


46ヶ月樽熟成したワインの中から、優れた樽のみをセレクションしたもの。
サン・ジョセフのアペラシオンは取得せずVdFとなり、頭文字を取りSJ(エス・ジェー)と名付けています。


僅かにオレンジがかった中程度の赤色。

黒や赤系果実がミックスされたような果実香に、すみれの花のような華やかさ、たばこやインク、そして大岡さんのサン・ジョセフらしいブラックオリーブの香りが感じられます。

 

2015年は暑い年でしたがしっかりと芯を捉える小気味良い酸がありアルコール12%の仕上がりで、密度の高いエキスを感じさせながらもミディアムタッチで雑味のないしなやかな口当たりです。

 

滑らかな質感で馴染むようにすっと流れていくような飲み心地、グレナデンや黒系果実のコンフィチュールなどの芳醇で凝縮した緻密な果実味、すみれの花やブラックオリーブを想わせる風味が溶け込みながら口中に膨らみます。

 

フランボワーズのような香り高く甘酸っぱい赤い果実やブルーベリーなどの新鮮な果実の引き締まった酸とシルクのようにきめ細かいタンニン、ほどよく熟成がかった深みと複雑さ、奥行きが感じられ、とてもエレガントな雰囲気で奥深くに惹き込まれるような魅力溢れるワインです。

 

現状ではシラーの上品な印象や華やかさ、生き生きとした果実味と熟成由来の複雑さ、背筋のピンとした骨格のある様子がバランス良く感じられますが、今後の熟成で複雑さや深み、エレガントで妖艶な雰囲気が一層引き出されていくことでしょう。

(2020年リリース時インポーター資料より)

La Grande Colline / SJ 2015

¥7,700価格
消費税込み
  • 大岡弘武(おおおかひろたけ)さんは、明治大学理工学部を卒業後フランスへ渡り、ボルドー大学醸造学部でワイン全般を学んだ後にローヌ最大手GUIGAL社の、ジャンルイ・グリッパが所有していたサンジョセフの区画における栽培責任者を務めました。その後、北ローヌ地方を代表する自然派ワインの生産者で最高のコルナスを造ることで知られるティエリー・アルマンに師事、最後は栽培長を任されるまでになりました。師アルマンとの出会いは、大岡さんが後にワイン造りを始めるにあたって決定的と言えるもので、ブドウ栽培から醸造に至るまでのほとんど全てにおいて影響を受けたようです。醸造での人的関与を必要最低限に留める自然なワイン造りを実践するために最も大切なことは良いブドウを育てることに尽きるのですが、花崗岩に覆われた急斜面で夏は極めて暑く冬が寒いコルナスにおいては、畑仕事に費やす労力はいっそう厳しいものになります。大岡さんは、アルマンの下で働くことにより栽培や醸造に関する考え方だけではなく、厳しい労働に耐える強靭な精神力も身につけたと言えます。自分の本拠地を北ローヌと決めた理由について、畑における労働が最も厳しい土地であったから、と語っていたことが印象的です。

    現在大岡さんがフランスで所有する畑は、2006年より自ら開墾した始めた極めて急峻なコルナスの畑です。大岡さんの師であるティエリー・アルマン氏の畑より標高が高い場所に位置しており、ローヌ川が眼下に広がる、森に囲まれた日当たりの良い場所に位置しており、2011年がファーストヴィンテージとなります。他のブドウは、借りている畑、そして信頼のおける生産者から購入したもので構成されております。栽培はビオロジックを実践しており、除草剤や化学肥料は使用しません。農薬は化学合成薬品ではなく、硫黄(ビオディナミの認証団体である「デメテール」で認可されているもの)に限定し、使用回数も極力減らしております。また、2月から3月にかけて行う遅い時期の剪定で徹底して不要な芽を取り除き、遅霜の影響を大きく受けるリスクは高まりますが、青刈りが不要となる理想的な収量制限を実現できることも栽培における特徴的なことでしょう。「少量でも構わないから良いブドウだけを育てたい」、大岡さんの畑仕事における考えです。醸造においては、その土地に育つブドウが醸し出す、純粋かつ繊細な果実味を楽しんでいただくことを目的として、野生酵母による自然な発酵とビン詰めに至るまでの全ての過程において酸化防止剤を使用しないことが特徴です。そのため、単に収量が少ないだけではなく、収穫されたブドウを更に選別して傷んでいない果実だけを使った醸造を心がけています。

    大岡さんは2017年より日本に拠点を移し、フランス・ローヌ地方サンペレの醸造場に加え岡山醸造場を稼働させ、ワイン事業を通じた日本の農業、地方活性化に向けて、岡山で新たな取り組みを始めています。

    (インポーター資料より)

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