France / Rhone
Mas de L’Escarida
· Sople e Joios 2021
品種 ガメイ(自社葡萄70%、友人からの買い葡萄30%)
赤 750ml
樹齢:自社:40~45年 買い葡萄:平均35年
畑・土壌:自社:標高500メートル、南南東向き。三畳紀の砂岩の上に砂。第四氷河期の氷河に由来するシスト、クオーツ、シレックスといった石が散見される。
買い葡萄:40年前から有機栽培、三畳紀の砂岩の上に砂。標高450メートル。
醸造・熟成:除梗せず全房のままタンクを密閉、ジュースがタンク底に溜まっていない状態から10日間マセラシオン・カルボニック後、発酵。天然酵母。圧搾後、タンクで7か月間アルコール発酵、マロラクティック発酵。冬を越し、4月後半、SO2添加せず愛情と共に瓶詰め。
オクシタン語で“優しくて、陽気”の意味(インポーター資料より)
Mas de L’Escarida / Sople e Joios 2021
新たなヴィニュロンの群雄割拠が目覚ましいローヌ地方アルデッシュ地区。
ル・マゼルのジェラール・ウストリック、ジル・アゾーニといったアルデッシュ地区の先駆者に導かれるように新星のような造り手が次々と誕生しています。
オクシタン語で“運命の家”を意味するマス・ド・レスカリダ。
ローラン・フェル氏はまさに運命に導かれたヴィニュロンなのです。
アルプス出身のローラン氏は元々ワイン造りに携わる家系ではありませんでした。大学卒業後、得意のフィールドワークを生かして地図製作者として活躍していました。
2004年、奥さんの仕事の都合でアルデッシュに越してきたが大きな転機となります。葡萄畑での収穫を経験したローラン氏は一念発起し、ボルドー大学へ葡萄栽培学と農業を学び、2006年には農業エンジニアの資格を取得しました。
アルデッシュに戻ったローラン氏は、その知性と行動力を持って農業領事議会で葡萄畑の有機栽培コンサルタントとなったのです。
ジェローム・ジュレ、ジル・アゾーニ、ル・マゼル、レ・ドゥー・テール…アルデッシュで自然なワイン造りを志す造り手たちと交流を深めるうちに、栽培だけではなく自らのワイン造りの夢が芽生えてきたのはごく自然なことでした。
ローラン氏は自然な葡萄栽培の第一人者ですが、醸造は未経験。栽培コンサルタントの仕事を通じてジェローム・ジュレといった造り手たちから醸造を学びました。
2012年、アルデッシュ南端サニヤックの3.2ヘクタールを買い取り、マス・ド・レスカリダは産声を上げました。
醸造所もなく、道具もない中、コンサルタントの仕事と並行してワインを造り始めます。
当初は道具を借り、小さなタンクを買って自宅でワインを造っていました。当然、葡萄はすべて醸造出来ないため、一部を除いては農協に売っていました。
2014年、コンサルタントの仕事を辞してワイン造りに専念。そして2015年、念願の醸造所を設立し、初めて全て自らの手でワインをリリースすることとなったのです。
地図製作のフィールドワークが育んだ畑の観察力、エンジニアの資格取得後に栽培コンサルタントを務める知性。
アルデッシュに新たな綺羅星が誕生しました。(インポーター資料より)