Italy / Piemonte
Cascina Lieto カッシーナ リエート
· Moscato “Lieto”22 モスカート リエート
品種 モスカート ビアンコ、樹齢 56 年
白 750ml
4年目となる 2022ヴィンテージ。年始から雨が降らず、乾燥と猛暑の影響を受けた 2022。暑さによってブドウの成熟が加速したものの、
8月中旬から少し雨が降ったことで、一気に成熟が進んだという特殊なヴィンテージ。やや酸は低いものの、果皮まで成熟しバランスを保ったブドウが収穫できたといいます
ワイナリー名を冠した、モスカートの可能性を追求したワインです。
一般的に早熟で、モスカート ダスティを代表とする甘口のワインに用いられることが多い品種。しかし収穫量を抑え、ブドウの完熟を待つことで厚みのある果皮と、タンニン豊富な種子をもつ、偉大な白ブドウだと考えている理恵さんとヒロトさん。
周囲の生産者に比べ3週間以上遅く、年によっては1カ月も遅く収穫されるモスカート。
完熟させるという時点で、カビや腐敗果も増えるのは当然。しかしブドウの房一つ一つ、手作業で丁寧な選果を行う。ある意味日本人らしさともいえる、徹底的な仕事によって生まれる彼らのモスカートには、香りだけでない奥行きや立体感、まさに偉大さをも感じるワインです。
「猛暑で水不足」という過酷なヴィンテージとなった 2022、ただ唯一の救いは収穫の1か月前に少しまとまった雨が降った事でしょうか。以降、昼夜の気温差が生まれ、ブドウの成熟が一気に加速したと話す二人。
「収穫の9/15時点では、まだ水不足の印象は少し感じ、貴腐の印象は少なかったけれど、ブドウの熟度は例年以上に高く、果皮も健全な状態で収穫することができた」、といいます。
非常に熟れた果実の香りとモスカート特有の強いアロマ、やや丸みのある酸。果皮や種子より豊富に抽出されたタンニンによって、単調ではない複雑なアロマと味わい。一般的なモ
スカートの香りだけでない、味わいの幅の広さ。年を追うごとにその完成度が増していく印象、素晴らしいクオリティを持ったヴィンテージです!
カンティーナに隣接するブロージアの畑、樹齢56年。
収穫後、除梗し約1か月、果皮とともに醗酵を行う。圧搾後、タンクにて約10カ月、ボトル詰め後約18か月の熟成。
高樹齢のモスカート、収量を抑え果実の完熟を待ち、果皮・種子すべてを表現した醸造。そして十分な熟成期間を取ってからリリース。
(インポーター資料より)
Cascina Lieto / Moscato “Lieto”22
2022年から正式なリリースとなります。エヴィーノとして、これまで出会ってきた造り手の中では異質、、特別な存在になりますでしょうか。ワ イナリーの当主は、日本人である佐々木 ヒロトさんと理恵さん。1997 年よりイタリアに移住し、素晴らしいワインの造り手たちとの出会いを経て、2017 年、世界遺産でもあるイタリア北西 部、ピエモンテ州ランゲ地方カスティリオーネ ティネッラと、その近くに合わせて0.8haのブドウ畑を手に入れます。ワイナリーの名前は「Lieto リエート」、幸せや喜びを意味し、共にワイ ン造りを行う奥様の名前も重ねた名。2018 年に近くで 0.8ha のブドウ畑を借り現在 1.6ha、高樹齢のモスカートを中心に、コルテーゼ、バルベーラの栽培も始めています。
栽培は、彼がこれまで造り手達から学んだ事を生かしながら、土地に負担をかけない栽培方法を実践。中でも彼のワイン造りの「根幹」ともいえる、ダミアンの影響がとても強いことを 明確に感じます。ブドウの完熟に対する「種子」の大切さ、そして収穫まで十分な時間を費やし、糖度計や果実ではなく、種子の完熟を意識したブドウ栽培。昨年、実験的に醸造・ボトル 詰めしたワインもありましたが、正式なファーストヴィンテージはこの 2019 からとなります。
(インポーター資料より)

