Italy / Piemonte
Cascina Lieto カッシーナ リエート
· Vino Dolce“Cadò”19-23
品種 モスカート ビアンコ 100%
白甘口 500ml
そして今回、密かに造り続けてきたパッシート(甘口)がリリースされました。
やはり「モスカート」と聞くと、日本でもパッシート(陰干し)やデザートワインのイメージがあると思います。
ただ、甘口を造る上でどうしても越えなければならない課題があり、2人トの考える「極力手を加えないワイン造り」、の中では決して簡単なことではなかったといいます。
樹齢50年を越えるブロージアのモスカート、2019年より一部を収穫せず、さらに1か月後に遅摘み。陰干しのように凝縮したブドウを収穫。高い糖分の元、残糖がある状態で醗酵が止まり、50Lほどのダミジャーナ(ガラス容器)で熟成。
「モストの量が少なかったこともあるけれど、せっかく造るのであれば、やはりモスカートの単調な香り、味わいではなく、そこに複雑さや奥行きを持たせたいと思い、ソレラ方式
に着想を得た」、といいます。
上記の方法を5ヴィンテージ繰り返し、継ぎ足しながら空気とも接触させ、酸化熟成を維持し続けたという、非常に特殊な方法によって生まれた甘口ワイン。「Cadò(カドー)」という名前は、ピエモンテの⽅⾔ で「贈り物」や「プレゼント」を意味する。
その名前に恥じない素晴らしい味わい。果実的な味わいと自然な甘み、そして熟成由来の複雑な香りの要素と奥行き。酸化熟成香も加わり、その幅の広さには驚かされます。そして、抜栓
してからも非常に安定しており、1,2カ月が経過してもなお変わらない、むしろより香りが広がっているようにさえ感じる素晴らしい甘口です。
カンティーナに隣接するブロージアの畑、樹齢56年。
1カ月以上収穫を遅らせ、樹上にて凝縮したモスカート。そのままプレスし、果汁のみで醗酵を行う。50L のダミジャーナ(ガラス瓶)に入れて12カ月の熟成。翌年も同じように醸造を行なったワインをアッサンブラージュ(ソレラ式)、2019-2023と、5年間のヴィンテージを合わせ、酸化熟成。毎年新しいヴィンテージを少しずつ加えてブレンドすることで、ワインに再び生命が吹き込まれる、複雑さや新鮮さを高めつつ熟成をへた特別な甘口。
(インポーター資料より)
Cascina Lieto / Vino Dolce“Cadò”19-23
2022年から正式なリリースとなります。エヴィーノとして、これまで出会ってきた造り手の中では異質、、特別な存在になりますでしょうか。ワ イナリーの当主は、日本人である佐々木 ヒロトさんと理恵さん。1997 年よりイタリアに移住し、素晴らしいワインの造り手たちとの出会いを経て、2017 年、世界遺産でもあるイタリア北西 部、ピエモンテ州ランゲ地方カスティリオーネ ティネッラと、その近くに合わせて0.8haのブドウ畑を手に入れます。ワイナリーの名前は「Lieto リエート」、幸せや喜びを意味し、共にワイ ン造りを行う奥様の名前も重ねた名。2018 年に近くで 0.8ha のブドウ畑を借り現在 1.6ha、高樹齢のモスカートを中心に、コルテーゼ、バルベーラの栽培も始めています。
栽培は、彼がこれまで造り手達から学んだ事を生かしながら、土地に負担をかけない栽培方法を実践。中でも彼のワイン造りの「根幹」ともいえる、ダミアンの影響がとても強いことを 明確に感じます。ブドウの完熟に対する「種子」の大切さ、そして収穫まで十分な時間を費やし、糖度計や果実ではなく、種子の完熟を意識したブドウ栽培。昨年、実験的に醸造・ボトル 詰めしたワインもありましたが、正式なファーストヴィンテージはこの 2019 からとなります。
(インポーター資料より)

