Italy / Emilia-Romagna
Crocizia クロチッツィア
· S'cett 2021 / スチェット2021
品種 クロアティーナ、バルベーラ種
微発泡赤 750ml
Alc:13.98%、総亜硫酸:未検地、ガス圧:4.0barワイン名の由来:schiettoという単語の方言で、純粋な、混じり気のない、正直な、表裏のない、本物の、真正の…的な意味合いです。<15℃試飲>
外観:注いだ瞬間の赤い泡立ちの美しさは必見。黒のトーンが強めの赤紫。
芳香:マルク・アウレーリオよりも女性的で繊細な香りのイメージ。
ドライプルーンというよりは完熟したブラックチェリー、オレンジピールのような柑橘の皮系ニュアンスも持つ。やや塩味を含むミネラル。
スワリングと共にどんどんジューシーに開いていく様子が好ましい。
味わい:ドライといえるが、ファーストアタックはガスを伴うもののなめらかで、フルーツを強く感じさせる。余韻にもそれが続く。飲みごたえはあるが、マルク・アウレーリオと比べて穏やか。バルベーラ単体のオトーボルに比べると、酸は十分だが丸まっている印象で、こなれたタンニンと果実味、とてもバランスが良い。
<4℃試飲>
この温度なら乾杯やアペリティフのスパークリングとして楽しめる
ガスの舌への刺激も心地よい。
味わいの印象は15℃と変わらず。
*****
意外にもお醤油を使った和食全般、特に家庭的な煮もの料理との相性良。
鍋ものなら、すき焼き。(インポーター資料より)
Crocizia / S'cett 2021
私たちは小さなブドウ栽培農家で、ワインとは何よりもまず、ナチュラルで生き生きとし、常に変化し続けている生産物でなければ ならない、そしてそれが他と区別されうる比類なきものでなければならない、と思っています。私たちはそのようなワイン造りをするに あたり、「ブドウ樹とそれを育む土地〔畑〕との関係性」を尊重するようにしています。そして、1年を通じ自然が私たちに与えてくれる ものを可能な限り正しく享受する、という意味で、それらを無理にねじ曲げたり、栽培を強制促進したりすることなく、上述の関係性 を大切にしているのです。
CROCIZIA(クロチッツィア)は、長年放棄されていた小さな農園を再生させ約30年前に誕生しました。古くて大きな建物を改築整備 し終えたあと、私たちが特別だと考える山あいの場所で、パルマ川に面した自然な台地を約1ヘクタール開墾してブドウを植えるこ とを決めたのです。ブドウ畑は、農園所有地として広がる計5ヘクタールの土地の中にあり、森や草原、果樹に囲まれています。ま た、栽培品種構成としては、白はマルヴァズィーア・ディ・カンディアとソーヴィニヨン・ブラン、赤はバルベーラとクロアティーナ、ピ ノ・ネーロです。
地表に露出する泥灰土を含んだカルシウム土壌(ここにはかつて石灰の採掘場があった)を通じて、ワインには特別なミネラル感と 素晴らしいフレッシュさがもたらされます。約50年間この地では耕作も施肥もされていませんでしたが、このことは有機物質面でもミ ネラル分という面でも、土壌を豊かにするのを助けています。健全でバランスよく、そして他と異なる独自の特長をもつワインを手に するために私たちは、カンティーナ(醸造場)でも人為的介入を最小限にとどめて、上記土壌特性を尊重するよう努めているのです。
2003年より私たちは、自然そして消費者の健康に配慮した農業アプローチとして、ビオロジック栽培の手法を採ることを選択しまし た。
(生産者HPより)
2021 年はやや特殊な年だった。 4 月半ばに遅霜に遭い、主にマルヴァズィーアとバルベーラの計約 20%の新芽が被 害(凍傷)を受けてしまった。
その後、シーズンは決定的に暑くて乾燥したものになる。 5 月の降水量はほんのわずかで、 6 月以降は収穫後まで実質全く雨が降らなかった。 7 月 8 月は非常に暑く、また、強い風のよく吹く月となり、この“熱 風”がとりわけブドウの房を乾燥させてしまう。 このような気候・事象から、結果として非常に低収量の収穫を迎えた。 (予測していた収量の 50〜60%減。区画によっては 70%減) モストは当然とても色の濃いものになり、糖度も高かった。け れど同時に酸度も良好で、これは低収量により酸の凝縮効果が生じたため。
収穫は 8 月 23 日に始まり、9 月 23 日に終わった。
(インポーター資料より)