Italy / Trentino-Alto Adige
Floribunda フロリバンダ(エッゲル フランツ)
· Sidro con Cotogna 2023
原材料:リンゴ(トッパス 40%、ゴルドラッシュ 40%)、カリン(マルメロ)20%、樹齢 20 年。
シードル 750ml
2023 年も、気温が高く春先ま では非常に乾燥していたものの、最終的には雨が多かったヴィンテージ。凝縮というよりも香り、酸のバランスの取れたリンゴを収穫できたといいます。
ブドウにあってリンゴには無いという「タンニン」を補うため、カリン(マルメロ)を砕いて浸漬させるという「ワイン」を意識して造られるシードル。カリンの持つタンニンをモストに移すことで、味わいに奥行き、幅を持たせる。フレッシュな美味しさだけでなく、時間が経過してからの「熟成」まで考えて造られるコトーニャ。前 回からビン内二次醗酵の際に、カリン果汁も合わせて加えられるようになり、よりカリンの風味が強く感じられるようになりました!カリンジュースを加えたこと で、昨年までの「熟成してからの美味しさ」だけでなく、リリース直後のフレッシュな状態でも、カリンの香りや旨味を感じる素晴らしい仕上がりです!
収穫後、破砕・圧搾。リンゴと同じ畑に育つカリンを加えて醗酵。保存しておいたリンゴ果汁を加えてボトル詰め、瓶内 2 次醗酵。スボッカトゥーラ(オリ抜き)せず、そ のままリリース。SO2 完全無添加。リンゴにはないタンニンを、カリンから補い、長期熟成に耐えるポテンシャルを秘めたシードル。
(インポーター資料より)
Floribunda / Sidro con Cotogna 2023
膨大な知識量と創作意欲をそのまま具現化した、オリジナリティ溢れる瓶内2次醗酵シードル
植物学者として大学に勤務し、植物を主体に自然環境、菌、酵母を専門に研究してきた経歴を持つフランツ エッゲル。アディジェ川のほとりにある彼のリンゴ畑、土地は水はけのよい砂質、粘土質(トゥーフォ土壌)。植物学の知識と経 験をもとに、農薬や化学肥料が当たり前と言われるリンゴ栽培を180度転換、無農薬、無肥料栽培を実践。リンゴは、酸が強く糖度が上がりにくい品種のため食用よりシードルに適していること、収穫量を抑えて果実の密度を上げること で、十分な糖度とバランスを持った収穫へたどり着く。 自ら収穫したリンゴを用いたシードルの醸造についてもほとんどが独学。探求心の強いフランツはフィルターの使用をやめ、オリ引きの回数を減らし、オリによって原酒が守られる状態(シュール・リー)を維持する事で、完全にSO2の添加を 行わない瓶内2次醗酵のシードルを造りだす。オリとともに保管することで、原酒自体が守られる=酸化に対して抵抗を持つ、という考えのもと造られたシードル。シンプルにリンゴだけで造ったものはもちろん、リンゴと一緒に収穫されるカリ ン(mela Cotagna)を加えたものや、リンゴ果汁にサンブーカ(Sambuca=ニワトコ)の花を加えて一緒に醗酵させたものなど、、、彼の創作意欲には驚かされてしまう。。リンゴの果汁のみで醗酵しきった爽快さ、そして全く嫌みのない香りと、 心地よくも繊細な味わい。歴史や伝統にはないものの、フランツのこだわりの栽培・醸造観念によって生まれた、個性豊かな素晴らしい味わいのシードルです。
(インポーター資料より)