Germany / Mosel
Jan Matthias Klein ヤン・マティアス・クライン
· Muller Time Sanderstruck 2023
品種 ミュラートゥルガウ100%(手摘み/平均22年・35年)
白 750ml
ミュラートゥルガウは元々労働階級者の品種でした。世界で最も危険とされる?3人に立ち向かいたい!というような政治的メッセージで、悪意の香り、、とでも訳しましょうか…
前年のサンダースからのアップデートバージョンになりますね。1/4は3週間醸し、3/4は直接圧搾しステンレスタンクで発酵・熟成しました。
黄色の濃いグリーンイエロー色、白い花や白桃、バナナ、洋梨コンポートの香り、心地の良い果実味にスッキリとした酸、完熟フルーツの香りとマッチしたバランスのよい味わいはミネラリーで辛口の逸品です。
土壌 : 灰色スレート
標高・向き : 250m・南東
面積 : 1.2ha
1/4は除梗し、3週間醸し
3/4は直接圧搾後、アッサンブラージュ
ステンレスタンクで発酵・熟成
SO2
瓶詰め前:少量添加
トータル:16mg/L
アルコール度 11%
(インポーター資料より)
Jan Matthias Klein / Muller Time Sanderstruck 2023
ドイツ、モーゼル地方の中部モーゼルに位置するベルンカステラル・ヴィットリッヒ地区の歴史ある村Kröv(クレフ)、栄えあるモーゼルの中でも特にその名を知られている畑や生産者がひしめいている重要地区の生産者をご紹介いたします。フランクフルトからちょうど真西150km、アルザスのストラスブールから北北西に約240kmの位置にある村です。
歴史あるこの地域で非常に長い歴史を誇るワイナリーの若き現当主が革新的な試みを始めました。
ヤン・マティアス・クライン、1977年生まれ。
ヤンはシュタッフェルター・ホフという862年創業、1100年以上の歴史を誇るドイツ最古のワイナリー、かつ世界最古の会社の一つとして名を連ねるワイナリーを所有するファミリーに生まれました(ウィキペティアにも載っています)。ヤンが家族のワイナリーで本格的に働き始めて15年をこえます。ヤンの父親は1960年代から除草剤や農薬の使用に疑念を持ちこの地域では珍しくオーガニックでの栽培を開始しました。父の意思を引き継ぎビオロジック栽培を徹底し、2012年に全ての畑においてビオの認証を受けております。
そして2014年より醸造においてももっとストイックに酸化防止剤の使用を抑えることに努め始め(この土地では皆無です)、シュタッフェルター・ホフ名義のカテゴリーも担当しながらもまた別で自らの名前ヤン・マティアス・クラインを冠した新しいプロジェクトをスタートさせました。
これはシュタッフェルター・ホフのスタイルとは全く異なり、またモーゼルの典型的なスタイルとも全く異なります。収穫してブドウを絞るところまでは両カテゴリーに大差はないのですが、彼に言わせると違いはいたってシンプル、3点のみだといいます。
①濾過しない
②清澄しない
③亜硫酸を添加しない
家族の所有する畑は約10ha。
リースリング75%、ミュラートルガウ10%、ソーヴィニヨンブラン4%、ピノノワール5%、残りはポルトギーザ―、ミュスカ、ゲレントが植わっております。この畑の中から選りすぐった区画2.5haのブドウ畑からヤンのワインは造られます。1haに満たない場所もありますので生産本数もキュヴェにより2,000本から10,000本程という少量生産になりますが、ヤンのやりたいことが目いっぱいに詰まった新しいモーゼルスタイルと言えます。
この土地の土壌はグレーまたはブルーのシーファーボーデンと呼ばれるスレート粘板岩の風化した土壌で、香り、味共に印象豊かなワインを生み出します。時に粘土質や石灰が混ざる区画もありますが、石灰質の混在しない土壌は、リースリングに類のないミネラリティをもたらします。急斜面の畑上部からこの村を見下ろすと、全ての家々の屋根がすべて青黒いものばかりだった事はとても印象に残っています。スレートは日中の陽光を吸収し夜間にゆっくりとブドウ樹に放出し、また陽光から素早くしっかりと熱を吸収して温まりやすく、 保温力が大きいのが特徴です。
モーゼルはナチュラルワインを造るにはおそらく最も最適な土地の一つだとヤンは考えています。土地のPHが低く、この温暖化の時代に今も冷涼な気候が維持されているためです。常にどんなシーズンもブドウ樹の健康を維持すること、化学的アプローチは一切用いず自然の摂理に許された方法でのみアプローチすることが重要で、それこそが畑における最大のチャレンジだといいます。
彼のワインのキュヴェ名は全て、ちょっと笑ってしまうような、たまには現代社会の皮肉のような、そして彼のユーモアがたっぷり表現された名前になっています。
ニルヴァーナの曲をワイン名に使っていることからもわかるように、彼は10代の頃から大のグランジやミクスチャーロック好き。特にレイジ・アゲインスト・ザ・マシーン、ビースティ・ボーイズ、メタリカなどがフェイバリットだったようで、このあたりの感覚がラベルの表現のベースになっているのでしょうか⁉
今の趣味は、ワイン以外では美味しいものを食べる事、家族や友人と一緒に過ごす事と優等生的な発言が返ってきましたが、彼のカーヴの横には酒場兼ライブハウスが併設されており、今でもバンドを呼んではライブ・パーティも行っているようです。
862年続く偉大な歴史を引き継ぐ事は相当なプレッシャーだったようです。長く長く続くファミリーの未来の階段をこれからは自分が築いていく、この誇らしく素晴らしいチャレンジと重圧を40代となり抱きしめることができるようになったそうです。だからこそ、この歴史あるモーゼルの地でナチュラルワインの新しい歴史の1ページをも書き始めることができたのでしょう。
【モーゼル地方について】
モーゼル川、ザール川、ルーヴァー川流域のワイン生産地は、ドイツで最も古い産地として知られています。かつてローマ人がブドウ栽培の技術を大々的な形でモーゼル地方にもたらしました。伝統的なリースリング栽培地として高い名声を誇り、特に高品質のリースリングは国際的に評価が高く、同地方の名声を支えて来ました。ドイツで5番目に大きなワイン生産地で、世界的にも急斜面のブドウ畑が最も多く分布している地域です。
モーゼル地方は、ペルルからコブレンツに至る、モーゼル川のドイツ国内部分である243kmにわたる流域のほか、その支流であるザール川、ルーヴァー川流域に及ぶ一帯です。同地方は6つのベライヒに分かれています。下モーゼル流域のブルク・コッヘムというベライヒは、現在ではテラッセンモーゼルと呼ばれ、ブドウ栽培は主にテラス式の畑で行われています。ベルンカステルと呼ばれるベライヒは中部モーゼルと言われる、同地域の中心をなす一帯で、有名なワイン村や名高いブドウ畑が集中しています。トリアの南からは、オーバーモーゼルと呼ばれる一帯になります。
モーゼルの谷は天候に守られた地域で、寒さが厳しいドイツの中では最も温暖なゾーンのひとつに数えられます。川沿いのスレート土壌の急斜面のブドウ畑は、日中に太陽の熱を備蓄し、夜間に放熱します。気温は安定しており、冬は適度に寒く、夏は心地よい暑さで、充分な降水量があります。年間平均気温は約10℃あり、北緯50度辺りの温暖な気候ゆえに、モーゼル地方の生育期間は4月から10月まで、非常に長期間にわたります。ブドウの成熟を11月まで待つことが可能な年もあります。
オーバーモーゼルのドイツ、フランス、ルクセンブルク3国の接する地点から、ザール川上流のコンツの辺りまではムッシェルカルク土壌、コイパー土壌が主体で、ブルグンダー系品種や土着品種のエルプリングにふさわしい底土となっています。シュヴァイヒからコブレンツまで、そしてザール川、ルーヴァー川流域はスレート土壌です。
中部モーゼル、テラッセンモーゼル一帯、ならびにザール川、ルーヴァー川流域では、主にリースリングが栽培されています。リースリングは、地中深くまで根を張り、痩せた土壌から充分なミネラリティとフィネスを引きだします。リースリング以外の品種も栽培され、リヴァーナーは次に重要な品種といえます。
栽培面積が増えているのがヴァイスブルグンダー、グラウブルグンダー、オーセロワ、シャルドネで、石灰質土壌の畑で素晴しいワインを生み出しています。赤ワインにおいては、80年代後半からシュペートブルグンダーとドルンフェルダーがモーゼル川、ザール川、ルーヴァー川流域で栽培されるようになっています
(インポーター資料より)

