France / Auvergne
L'Eau qui dort· Zeppa.o/2022品種 バルベラ赤 750ml
イタリア(モンフェラート)の買い葡萄。
除梗して1ヶ月間マセラシオン。樽で18ヶ月間の発酵と熟成。2024年4月瓶詰め。
深紅の色合い。
レーズンやカレンズ、プルーン、黒いちじくなどのドライフルーツ、ドライアップル、赤いりんごやプラムの果皮、ビターカカオなどの香りが混ざり合います。
香りは少しねっとり感のあるドライフルーツの凝縮感を強く感じますが、口に含むと冷涼感があり、赤い果汁のような瑞々しささえ覚える清らかさで伸びやかに広がります。
赤い果実の緻密なエキス感や風味、張りのある酸に、コク深いレーズンなどの重厚感や葡萄の果皮の内側のような細かなタンニンが溶け込み、塩味がアクセントとつけながら大きく膨らみます。滑らかで緻密な果実味が雑味なくすっと体に沁み込むミディアムスタイルです。
(インポーター資料より)
L'Eau qui dort / Zeppa.o 2022
ロー・キ・ドールはオーヴェルニュ地方でワイン造りをするカップルのポール・オーブレ・キュヴリエー(Paul Aublet-Cubelier)とリサ・ル・ポステック(Lisa Le Postec)が手がけるネゴスの共同プロジェクトです。L’Eau Qui Dortの由来は「il faut se méfier de l’eau qui dort = 眠っている水には注意するべし」ということわざで、例えば何の変哲もない浅瀬でも底の形状や潮の流れ次第で人は簡単に溺れてしまうわけで、生産者としてワイン造りに関する全ての要素に対し常に謙虚に向き合い注意深く観察する、強い意志がこの名前に込められています。
ポール&リサはオーヴェルニュ地方に自身のドメーヌをそれぞれ所有し、ワインは異なるエリアで造っていますが、このプロジェクトでは「二人の自由な発想」を軸に複数地域の葡萄を醸造しワインを造ります。「他の生産者から買う葡萄は、実際に自分たちの手で育てた葡萄に比べると、年間を通してどの様な天候や栽培方法の元で育ったかについて詳しく知ることはできない。そのため理屈に基づいた手法で、そのポテンシャルを最大に生かすことは難しい。しかし詳細を知らないため、固定観念にとらわれることもない。感性を駆使してワインを造れるのは、それはそれで素晴らしいことだと思う。自由な発想をワイン造りへ反映させる経験を積み上げることこそが、このプロジェクトの価値です。」と彼らは話します。
葡萄はオーヴェルニュを始めスペイン国境沿いのカタルーニャやペルピニャン、イタリアのアスティなど、いずれも暑い気候の地域のものですが、その中でも標高が高くワインに冷涼感が強く出やすいものを多く使用します。彼らのワインは全体を通してとてもフレッシュで果実味が充実していますが、最大の魅力はマセラシオンの工程でタンニンが十分に抽出されているにも関わらず、舌触りはとても滑らかで張りも強い。葡萄は十分に熟したものだけを使用するため、果物や土壌由来のエキスが豊富に含まれた味わいに仕上がります。彼らは気さくで明るく、我々の訪問を毎回とても温かく迎え入れてくれます。仕事面ではワインの品質に対する追求心がとても強く感じられ、私たちは彼らと会うたびに刺激をもらっています。ロー・キ・ドールは、二人がそれぞれのドメーヌで多くの困難と対峙しながらも、お互いを支え合い、更なる経験を求めた向上心が生んだプロジェクトなのです。
(インポーター資料より)