France / Savoie
La Vigne du Perron【Francois Grinand】ラ・ヴィーニュ・デュ・ペロン/フランソワ・グリナン
·Persanne 2022 ペルサンヌ
品種 モンドゥーズ
赤 750ml
砂まじりの粘土石灰質土壌で樹齢約25年の葡萄。全房で2週間マセラシオン。600Lの樽で18ヶ月間の発酵と熟成。
中程度の赤紫色。ブルーベリーやカシス、ブラックベリーなど甘酸っぱい黒系果実に、赤紫蘇、紫色の生花、土、フレッシュハーブなどの香りが加わります。瑞々しく清らかに喉を通り、小気味良く張りのある酸が全体にメリハリと輪郭を与えながら、エキス感に満ちた果実味が伸びやかに口中を駆け巡ります。次第に、ほんのりとバニラを想わせるまろやかな風味や、じんわりと染み出すような旨みが溶け込み、アフターへと長く続きます。凛とした印象を保ちながらも、円のように角が取れ、中心はしなやかで優しい柔らかさが感じられます。今後の熟成により、さらに上品で妖艶な印象や複雑性が絡み合い、魅惑的な味わいが引き出されていくことでしょう。
(インポーター資料より)
La Vigne du Perron【Francois Grinand】/ Persanne 2022
フランソワ・グリナン(ラ・ヴィーニュ・デュ・ペロン)
リヨンから北東に1時間ほど行ったところにあるサヴォワ地方で、父の畑を受け継ぎフランソワ・グリナンが1998年にスタートしたドメーヌ。
4種類のワインのうち、ルーセットとピノ・ノワールは、ヴィル・ボワ村にある自社畑のものです。
ガメイとシャルドネは、有機栽培されたぶどうを買っていますが、4つ全てを合計しても2.6Haと少ない生産量です。
ナチュラルワインを造り始める前は、ピアニストだったグリナン氏。古くて小さな醸造所をきちんと改装しているあたりは、氏の人柄が表れています。勿論ワイン作りもとても丹念です。栽培・醸造
ヴィル・ボワ村は山間部へと続く渓谷にあるため、ぶどう畑は標高約250mの斜面に点在します。
この地は夏でも夜間は冷涼な風が吹くため、ワインにフレッシュ感が生まれます。
ピノ・ノワールが植わる「レ・ゼタップ」の区画は、コート・ロティの畑のように歩くのでさえ大変な急斜面。畑の周りは季節の草花が、絨毯のようにさまざまな色の花を咲かせています。醸造面では培養酵母や酵素は使わず、補糖や清澄、濾過もしません。
現代では当然となった醸造技術や人的介入を控えたワイン造りをするには、有機栽培で育てた健全なぶどうが必要です。例えば合成化学物質の農薬を使ったぶどうには野生酵母が少ないため、酵母添加しなければ発酵が安定しない場合があります。有機栽培のぶどうは野生酵母の数が多く活力があるため、作柄が不安定な年でも問題なく発酵が進んでくれるようです。また、亜硫酸を使わずに発酵から熟成まで進めますが、できる限り空気と接触させずに造る必要があるため、ワインが還元状態に陥る可能性が上がります。その可能性を下げるためには、ぶどうが育つ段階から考えなければなりません。堆肥が多すぎると地中の窒素量が増えて還元しやすくなりますし、反対に少なすぎると発酵の妨げになってしまうようです。
AOC法では2009年から「AOC Vin de Bugey」を名乗れますが、それを用いずVDTにすることに決めました。(インポーター資料より)