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Italy / Lazio

Le Coste レコステ

·Gambrinus 2017 ガンブリヌス

品種 アレアーティコ

750ml 赤

 

アレアーティコで表現される、レ コステのトップキュヴェ「AleaJactaEstアーレアヤクタエスト」。長雨と低温で思うような収穫ができなかった2010 年。しかし、そのブドウからはアーレアには感じ得ない個性や特徴的な香りが生まれたこと。そしてその特徴がとても魅力的だったことから、アーレアヤク タの名前とは違う「Gambrinus ガンブリヌス」という名を付け、たった 1 度だけリリースしたことがありました。エヴィーノとしては創業した 2013 年のリリ ースという事もあり、極僅かの入荷で、唯一手元に残すことが出来なった思い出のワインでもあります、、。

なんとその「ガンブリヌスがまたリリースされる」、というジャンマルコの言葉に、驚きと嬉しさが混ざり合った独特な気分でもあります。畑は Cru にある アーレアヤクタの畑より。ただ 7 年前と違うのは「真逆のヴィンテージ」という事。2017 年は初夏に気温が上がり、水不足が続いたヴィンテージ。冷涼で もなく雨が絶対的に少ない年。しかし、収穫したブドウからは、2010 年当時と非常によく似た個性的な香りを放つアレアーティコに、瞬間的に 2010 を 感じたといいます。「アーレア ヤクタ エスト」には感じ得ない特徴をもった「もう一つのアレアーティコ」として、ガンブリヌスの名前でリリースされることになりました。

猛暑の影響はブドウを過熟にする、、反射的にそう考えてしまいがちですが、この年に限っては初夏の、まだ熟れる前の暑さであり、水不足の影響は果実自体の成長や熟成を阻害し てしまったと話すジャンマルコ。「その後、限界まで樹上で熟成を待ったけれど、9 月の最終日の時点でアーレアにできるような完熟を迎えられなかった」といいます。決して完熟してい ないアレアーティコ、その香りの中には果実の溢れる香りではなく、早熟な果実の香りと酸からくる「全く別の香り」を持っている果実に対し、「もっとも最適な醸造方法を模索した」という 彼。除梗せず酸素に触れないカーボニックマセレーションの状態で 3 カ月間、圧搾した後は木樽の中で引き続き醗酵&熟成を 3 年間。「壊れやすいほどの繊細さとユニークさを持っ たこのブドウは、樽の中で長い時間を費やすことで、このような特異であり魅力的なフォルムと香りを放つ」。

決して人の手だけでは造ることが出来ないものであり、その年ごとの個性を追い求めることで生まれた、もう一つのアレアーティコのトップキュヴェ。毎年のように新しいワインが出ている ので、いい加減呆れてしまう気持ちは皆さんと一緒です、、(汗)。ですが、このワインを「Alea Jacta Est」としてボトル詰めしない事で、彼が伝えたいもの。ワインは土地であり、その土地 のブドウ品種であり、毎年の天候である事。決して同じものを造り続ける事はできないという現実。これれを受け止め、そこに「人」というエッセンスを加えて表現する、、。だからこそ、ワイ ンに魅力を感じ、人を引き寄せるものなのか、、妙に合点がいってしまいます。

味わいについては、もし 2010 のガンブリヌスを知っている方であれば、香りの記憶が鮮明に呼び起こされると思います。そして儚さ、脆さと紙一重に感じる繊細さと奥行き。この香りこ そ、アーレアにはないガンブリヌスたる香りという事に、気が付いていただけると思います。正直に言いまして、決して安定感のあるワインではありませんが、9 年前に出た 2010 に比べ たら雲泥の差、、(笑)。十分に美しく、安心して飲んでもらえる素晴らしいクオリティです。この 7 年間で、Cru の畑が本当に成長した事を体感させてくれる。アレアーティコファン(もしい たらw)必飲のワインです!

 

レ コステの畑より収穫したブドウ。猛暑&干ばつに見舞われた 2017、Cruのアレアーティコ。2010とは反対の意味で成熟が遅れたヴィンテージ。イレギュラーな成熟をとげたブドウは除梗せずに3カ月間、セミカルボニックの 状態で浸漬、圧搾後500Lの木樽に移し、樽の中で醗酵が継続してゆく。完全に醗 酵が終わりそのまま3年間の熟成。ボトル詰め後、約18カ月の熟成。 通常のアーレアヤクタには感じ得ない香りと全体のバランス、魅力。(インポーター資料より)

Le Coste / Gambrinus 2017

¥10,120価格
消費税込み
在庫残り7点
  • 2004年、ジャンマルコ アントヌツィはラツィオ北部のボルセーナ湖半にてブドウ樹の栽培、ワイン醸造を開始。彼の考え方は非常にシンプル、かつ合理的。自分の造りたいワイン、そこに到達するために何が必要なのか?多くの素晴らしい造り手のもとで働き、知識・経験を、、、。祖父の持っていたグラードリのぶどう畑を起点にLe Costeの畑を、、、。フランコ ピエーデ(台木を使わずに自根にて)から薬品など一切を排除した栽培を、、、。知識や技術に傾倒しない、感性に任せた醸造(本人は認めませんが)を、、、。知識・経験・畑・栽培・醸造、そしてそこに「どんなものを造りたいか?」という彼の考える「到達点」。そしてそこに辿り着くために必要な手段。結果、いつも挑戦につながる、いわば全く妥協のない彼の信念。だからこそ毎回楽しませてくれる、常に想像の2~3歩先をゆく造り手。

     

    ジャンマルコ アントヌーツィ、彼ほど合理的、かつ感性的な造り手に出会ったことはあっただろうか。ヴァレン ティーニやジュラール シュレール、愛する造り手のワインを飲むうちに、自らワインを造りの道を選んだジャンマ ルコ。フランスをはじめとした多くのワイナリーでの経験、そして祖父より受け継いだグラードリでのブドウ栽培、そ れぞれ全くの無関係のようですべては彼の計画した通り。そう感じさせてくれる 説得力を持っている。 そして、それだけでは終わらない彼のエネルギーは、畑での挑戦はもちろん 醸造においてもただならぬものがある。そんな彼はいつも想像の斜め上を進み 続ける彼のワイン。そこには造り手だけでない、飲み手へのたくさんのメッセージ が散りばめられている。 グラードリの土地はラツィオ北部、ヴィテルボ近郊カルデラ型の湖ラーゴ デ ィ ボルセーナのほとりにある。このあたりの土壌は火山礫、凝灰岩、細かい顆 粒状の石が積み重なり形成されている。砂質、火山性の堆積物、特に鉄分が 多く、石灰質と共にブドウに特徴的なミネラルを与えている。標高も高く、350~ 450mという斜面、祖父の畑や周囲の小さな放棄地を寄せ集めた3ha(樹齢が 非常に高い)と、2004 年に彼が手に入れた3ha の土地「Le Coste」。2006 年 より収穫・醸造を開始。

     

    2012 ヴィンテージより、大きく変貌を遂げたBianco。これまでは区画の違い を感じることなく、1 種のワインとしてボトル詰めしていたものの、見事な収穫を迎 え、醸造過程にて起きた樽ごとの違いをはっきりと感じたジャンマルコ。醗酵が やや早い段階でストップした結果、若干の甘味と酸、なんとも心地よい口当たり の良さを持つL'abboccatello。果皮の印象が少なく、より本来のビアンコらしい飲 み心地を持つBianchetto。そしてこれまでのビアンコとは圧倒的に違う迫力と安定感、明らかな成長を感じるBianco。3 種類のビア ンコをリリース。そしてさらにはBianco2011 の中で、最も可能性のある(言い換えればまだボトル詰めしたくない)1 つをボトル詰めす ることなく計24 か月樽内にて熟成し、一年遅れでボトル詰めしたというBianco R。そしてこれまではPaino に混ざっていた樹齢60 年を越える高樹齢のプロカニコのみを、ごく短いマセレーションを行い木樽にて醗酵・熟成したというLe Vigne piu Vecchie。Le Coste とは比べがたい、全く別の雰囲気、それでいてやはり年月の醸し出す迫力、醸造という部分ではややおとなしい分、現段階で の完成度に驚かされる。

     

    赤においても飲み心地を優先、2 週間のマセレーションによる醗酵、圧倒的 な滑らかさを持ったRosso、ビアンコ同様、1 年長い樽熟成をさせたRosso R。見 事ともいえる収穫を迎えた2012 とは対照的に冷涼な雰囲気を持った2013 年の 白はBianchetto,Bianco の二つ。果皮の剛健さよりも果実的な香りや酸の印象が 強い「バランスと繊細さを持ったヴィンテージ」、ビアンケットはより飲み心地の良さ とスムーズさ、ビアンコについても前年より繊細さを感じるワインとなっている。そし て結果的にRosato は今回より果皮との接触を行わずに果樹のみでの醗酵に挑 戦。これまでをはるかに超える手ごたえを感じたというジャンマルコ。そして時折リリ ースされるRosso di Gaetano、以前からジャンマルコが栽培を手伝いブドウを分けてもらっていた近所のガエターノ爺。彼の畑で素 晴らしい収穫を迎えられたこと&ガエターノの生計を助けることにもつながることから、醸造&ボトル詰めされる。それぞれのワインの 種類に、生産量がまったく追いついてない。そんなことは百も承知、一切動じることなく突き進む自由奔放、傍若無人、それこそが 彼、ジャンマルコ アントヌーツィである。

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