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France / Avayron 

Nicolas Carmarans. ニコラ・カルマラン

· Minimus 2022 ミニミュス

品種 フェルセルヴァドール 100%

750ml ロゼ

 

本来はフランス国内のみでの取り扱いだったニコラのロゼ。全房のぶどうをダイレクトプレスで軽 やかに仕上げています。ハーブのニュアンスと心地よい酸が爽やかです。3年越しでようやく輸入 できました!(インポーター資料より)

 

アルコール度数は11%と低いものの、完熟した果実を感じる濃いめのロゼです!

Nicolas Carmarans / Minimus 2022

¥5,940価格
消費税込み
在庫残り5点
  • アヴェロン県の北部、南西地方のガイヤックから約200kmほど、ナイフで有名なラギヨールから数キロのオーブラック山脈の支脈の山の中に、ぽつんと孤立した村、コンプリエスがあります。その村はずれにあるのが二コラの家とカーヴ。たどり着くまで、こんなところに家があるのかと不安になるほどの山奥のこれぞ秘境中の秘境といった場所です。

     ここでワイン造りをしているニコラはもともとはパリ生まれで親の世代からビストロの経営者でした。彼自身も父から独立して、自然派ワインの銘柄が400種もあることでパリでも人気のビストロ「ラ・ヌーヴェル・メリー」を経営していました。配達や遊びに寄る生産者たちも多くいて交流があり、次第にワイン造りにも興味を持つようになったといいます。

    曽祖父がブドウ栽培をしていたこともあって、祖父母がいたコンプリエスでワイン造りをしてみようと思い立ったのが2003年、37歳の時。コンプリエスは子供のころから夏休みなどによく遊びに来る大好きな場所でした。

    セルヴ川の渓谷に面した素晴らしい斜面にあるぶどう畑を見つけ、パリから時々通って周りの生産者の友人、シリル・アロンソやフィリップ・パカレ、マルセル・ラピエールなどにいろいろ教わりながらのワイン造りが始まったのです。ただ、このエリアはパリからはほど遠く、通うことはかなり困難でした。

    そこで、大きな決断をしたニコラは2007年、パリから完全に移住、大繁盛していたビストロも売り、ワイン生産者として生きていくことを選びました。200年前からあった段々畑が放置されていたところを買い、コツコツと時間をかけて畑に戻し、新たに苗を植えたのでした。

     この地域には1930年代には1000ヘクタールものぶどう畑があったのですが、現在は数十ヘクタールのみ。フィロキセラや戦争、1956年の冷害、またあまりに急な斜面で栽培に手がかかることなどが原因で放置畑が増えてしまったのでした。ニコラが当初買った元畑の土地は3ヘクタール。それにプラス、古い地元品種が9種類残っている畑など小さな区画、家の周りに新たに畑などを加え、4ヘクタールほどを栽培しています。

                                                  ニコラのぶどう畑は200年前に作られた石垣の段々畑。ウインチのような機械を使わなければぶどうを運ぶのも大変な程急斜面にありますが、耕すために使う機械もごく小さなものしか入りません。その上、2003年当初にはガメイなど赤品種を植えたのですが、病気が酷く全て白品種のシュナン・ブランに植え替えました。それはそれは手間のかかるたった一人での作業でした。

    でも、その畑の景色には素晴らしいものがあります。セルヴ川の渓谷にある畑から眺める対岸の山の景色と言ったら!仕事を終える夕方になると、一人きりで夕陽を見ながらここで静かな時間を過ごすのが二コラの憩いのひととき。納得の景観です。

    本当に厳しい状況でブドウ栽培をしていることがひと目でわかる急斜面の畑ですが、ぶどうにはとても適した土壌と気候に恵まれているといえます

    「良いワインを造るには良いぶどうと時間が必要だからね。そのための作業は苦にはならないし、楽しみながらやっているよ」

     いつもはたったひとりで過ごすニコラの元には成人して医師や映画関係の仕事をする娘達や友人でもあり自然派生産者の先輩たちが遊びに来たり、作業を教えに来てくれたりもします。それはそれは楽しい時間なのだとか。

    「ガメイを1000本植えたときはマルセル・ラピエールのぶどうの枝を分けてもらったし、この間はエリック・プフェリングが来て、枝先を切るのは根を切ることと同じだって教えてくれたよ」

    「子供達もバカンスを過ごしに交互に訪ねてくるんだよ。居心地が良いらしく、何週間もいるときもあるね」

    初リリースから15年目を迎えた今、たったひとりで造るワインの生産量は6種類合わせても12000本程度の超限定。2017年のように気候のせいで収穫量が落ちた時には5000本ほどしか生産できない時も。

    その20パーセントを日本に分けてもらっています。人気があるのにパリのビストロでは常に入手困難とあって、幻のワインとの評判もあるとか。

    「うれしいことだよ。ワイン造りは大変じゃないかって?好きじゃないとできないよね、仕事は何でも。そうすると大変でも気にならないし、自然にいいものが出来るんじゃないかな。みんなに喜んでもらえると思うとますます造りがいがあるよ」

     人生を変えてまでワインを造ることにこだわったニコラ。小さな苗だったぶどうたちもすくすく育って、ますます素晴らしいワインを造りたいとワイン道を驀進中!今ももちろんおいしくて魅力いっぱいですが、まだまだこれからが楽しみなニコラのワインです。

    (インポーター資料より)

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