Italy / Emilia Romagna
Quarticello
· Despina 2023
品種 マルヴァジア・ディ・カンディア・アロマティカ 100%
白泡(醸し) 750ml
マセラシオンした旨味たっぷりノンフィルター
メトド・アンセストラーレ方式のフリッツァンテ。ステンレスタンクで3日間マセラシオン。
ボトル内で最終発酵&8ヶ月熟成。温度管理無しで自然発酵、ノンフィルター。
濃いめの黄色で濁りのある外観。
エミリアの香り豊かなマルヴァジア・ディ・カンディア種をマセラシオンする事により、アロマティックでグリップ感のあるタンニンを感じる個性的なフリッツァテンに仕上がっています。
ワイン名はモーツァルトのオペラ「コジ・ファン・トゥッテ」の登場人物から。
洋ナシやスウィーティー、ライムの香り。時間と共にトロピカルなアロマとフレッシュなミネラル感を感じます。
香りの華やかさ、果実の優しさ、ドライな酸味、これらのバランス感。苦みが泡と共に口中にたっぷり広がり、抜群の飲み心地があります。
僅かなタンニンがその味わいに締まりとバランスを与えています。
(インポーター資料より)
Quarticello / Despina 2023
クアルティチェッロは現当主のロベルトが24歳の時にエミリア・ロマーニャ州モンテッキオ・エミーリア地区の葡萄畑を購入し、2001年に設立されたワイナリーです。
彼らの所有する畑はアペニン山脈の麓のヴァル・デンツァにあり、同名の川に隣接しています。面積は僅か5ヘクタールのとても小さな畑ですが、土地に対する尊敬を持ちながら、土着の葡萄栽培と醸造学を学び、学位を取得。ワイナリーが始まってから現在に至るまで、栽培と醸造両方の全ての管理をしています。
幼い時に祖父もワイン造りをしており、ロベルトは小さな時から祖父の仕事やワインを見ていました。後に自然なワインに目覚めた時に、それらのワインと祖父の造っていたワインに共通する部分がある事に気付き、衝撃を受けました。
その出来事がワイン造りに対する気持ちをさらに強く駆り立てたのです。
彼の畑は砂質と粘土質の合わさった土壌構成をしており、グイヨー式で葡萄樹は栽培されます。付近の浅瀬にはたくさんの砂利が含まれていて、葡萄に芯のある酸を与え、彼らのワインの大きな個性の元になっています。オーガニックの認証を取得しており、農法の中にはビオディナミも取り入れています。植物病害から葡萄を守る為、銅と硫黄のみを使用し、肥料には自然な物を使用します。
自然環境に負荷をかけない誠実な農作業により、畑内で特有の微生物が増殖していきます。土地の個性を持つ野生酵母を備えた強い葡萄が育ち、醸造においては酵母や過度の亜硫酸を添加せずとも健全なワインになって行くそうです。
栽培する葡萄品種は主に、”マルヴァジア・ディ・カンディア”、”ランブルスコ・マエストリ”、”スペルゴラ”などのエミリア土着品種があります。フリッツァンテとランブルスコはシャンパーニュ方式とは違い、リキュール添加をせずに葡萄の持つ糖分と酵母のみで発泡性ワインを造るのが特徴です。
エミリアのマルヴァジア・ディ・カンディアは他の地域のマルヴァジアの名の付く品種とは一線を画します。非常にアロマが強く、果皮に含まれる風味、タンニンが白ブドウの中でもかなり強力です。長期間のマセラシオンを行えば、赤ワイン顔負けの渋いワインが出来上がります。
クアルティチェッロはそのタイプの造りの中ではソフトで優しく繊細なワインを造り上げるのが特徴です。また、モンテッキオ・エミーリアの特徴として、アルコールが高くない穏やかな甘みを感じるマルヴァジアが育ちやすいそうです。
醸造中も自然な葡萄の個性を変化させぬように、So2の使用は最小限に抑えられ、最初の葡萄プレス後の使用に限られます。この土地ならではの土着品種の個性を変化させぬように心がけています。
ロベルトは2児の父であり、全ての時間を子供たちと一緒に葡萄畑で過ごし、ワイン造りに身を捧げる日々を送っています。
(インポーター資料より)
