Italy / Piemonte
San Fereolo
· Valadiva 2022
品種 ドルチェット
750ml 赤
樹齢 30~40 年。果皮と共に 1 週間程度、ステンレスタンクに
て醗酵を促す。そのままタンクで12か月、ボトル詰め後6カ月の熟成。サン
フェレオーロの畑のドルチェット。木樽を通さずにドルチェットの素顔ともいえる親しみやすさ、飲み心地を意識した、ある意味「ドリアーニらしい」ドルチェット。
サンフェレオーロが「ドルチェットのもう一つの姿、最大の表現」であるとするならば、このヴァルディバはその名の通り「地域性、慣習」、いわば地
元らしさを意識して造られる、オーソドックスなドルチェット。
ネッビオーロとは異なり、日常的にテーブルに並ぶ、飽きの来ないドルチェットを表現したワインです。
2022年は猛暑で、さらに初夏より3カ月以上雨が降らなかったヴィンテージ。水不足によってブドウが凝縮し、収穫量も非常に少なくなりました。
ただ、標高500mと高いドリアーニでは酸を失わず、凝縮した果実と酸、バランスの取れたブドウが収穫できたといいます。
昨年からの円安の影響もあり、ヴァルディバもかなりの値上げとなってしまいました、、。ただ、ワインのクオリティは近年さらに上がってきているサン フェレオーロ。今年のヴァルディバを飲めば、単なる「サンフェレオーロの格下」ではない事が証明できると思います。ピエモンテで古くより愛されてきた、ドルチェットの魅力。果実味と土地由来の厚み、そして飲み心地を支える酸の美しさ。特別な表現というよりも、日頃に感じる愉しみ・喜びを感じさせ
てくれるような、滋味深いドルチェットです。
(インポーター資料より)
San Fereolo / Valadiva 2022
ドルチェットにこれほど愛情と情熱を注いだ造り手は、サン フェレオーロをおいて他に存在しないでしょう
ドリアーニの北側に位置するサンフェレオーロの畑。大きく分けて標高の高いサンフェレオーロ(500m)、少し低い位置にあるアウストリ(400-420m)、どちらも400mを越える高地であり、砂質やシルト質の多いドリアーニらしさを持っている。これ が「ネッビオーロではなく、ドルチェット」といわれる所以。また畑は、モンフォルテ ダルバにも近く、部分的にモンフォルテのような強い石灰質も併せ持つ。ニコレッタにとって、畑との関わりは当然の如く自然環境を重視したもの。ビオディナミの 栽培方法を徹底し、農薬や化学肥料はもちろん、銅や硫黄についても極力使用しない栽培を徹底している。また、サンフェレオーロの樹齢は50年を越えるものばかり。この樹齢の古いドルチェットは、現在のように量産化、画一化されたクロー ンではなく、古くよりドリアーニに残るクローン(セレクションマッサールによるもの)も多く残る。また収穫においても徹底しており、完熟とは果皮でも果実の糖度でもない。果実本来の役割ともいえる「種子の熟成」。よって収穫を決めるのは種子が 完熟するかどうか。結果、収穫時期は遅くなり、樹上にて果実はしぼみ、脱水まで始まるほどの熟度に達したドルチェットの光景は、錚々たるものである。 醸造においては、ピエモンテの伝統とも呼べるクラシックかつ、時間を費やした醸造方法を徹底している。開放式の大樽にて長期間のマセレーション(果皮浸漬)、当然のことながら酵母添加や温度管理を行わず、大樽にて2年以上の熟成。 そして、彼女のこだわりともいえる長期間のビン熟成。現在収穫から7年のというサイクルでリリースされるサンフェレオーロのドリアーニ「San Fereolo」。高次元まで凝縮した果実と、種子からゆっくり抽出されたタンニン。完成するまでに相応の年 月が必要であることを、誰よりも考えている。こうして生まれる圧倒的な存在感を持ったドルチェット。当然ながら収穫量は恐ろしく少ない。現在8haの畑からわずか15000~20000本しか造られない。凄まじい果実の凝縮でありながら、驚くほ どの繊細な香り。決して強く感じないタンニンと酸であるが、ワインを支えるに十分なバランス。これほどの質感をもったドルチェットは他に存在しない。同様にバルベーラ、ネッビオーロにおいても徹底したこだわりを持ちながらも、持ち前の好奇 心とインスピレーションにより生み出される白やロゼなど、情熱と魅力を持ち合わせる素晴らしい造り手の一人。

