France / Bourgogne
SANTINI COLLECTIVE サンティニ・コレクティヴ
· Beaujolais-Lantignié Bastys 2021 ボージョレ・ランティニエ “バスティス”
品種 ガメイ
赤 750ml
クリュ・ボージョレのレニエの北西の Lantignié ランティニエにあるリューディ“Bastys バスティス で栽培されたガメィから造ったキュヴェ。
リューディ“バスティス”は平均樹齢 40 年の 1ha の区画。花崗岩土壌
アペラション:AOP Beaujolais ボージョレ
醸造:
手摘みで収穫したブドウをその場で選果して購入。100%全房で木製の発酵槽で 温度管理を行わずに、野生酵母のみで自発的に発酵。
マセラシオン・カルボニックで、2~ 3 日おきに足によるソフトなピジャージュで約 12 日間。圧搾後、シュール・リーの状態で 1/2 は樽で(新樽は用いない)、1/2 ステンエスタンクで熟成。
SO2 やその他の醸造添加物は 一切加えずに醸造。無清澄、ノンフィルターで瓶詰め。SO2 は瓶詰め後のワインのネガティ ブな反応を避けるために、瓶詰め時に限り必要最小限のみ添加。
2021 ヴィンテージの収穫日は 9 月 29 日。総生産量は 500 本。アルコール度数は 11 度。 2022 年 11 月時点の SO2 トータルは 20mg /l。
(インポーター資料より)
SANTINI COLLECTIVE / Beaujolais-Lantignie Bastys 2021
目指したのはブルゴーニュの“ヴァン・ド・ソワフ”
サンティニ・コレクティヴは「カーミット・リンチ」のブルゴーニュ・オフィスでマネージャーを務めて いるクリストファー・サンティニが設立したミクロネゴスです。カーミット・リンチと共にフランス中 の超一流ドメーヌのワインを味わってきたサンティニですが、驚くことに彼が目指したのは、グラ ン・クリュでもプリミエ・クリュでもなく、ブルゴーニュのヴァン・ド・ソワフでした。
1940~50 年代のナチュラルなワインへのオマージュ
サンティニ・コレクティヴでは、リージョナル・クラスの個性的なテロワールで、ビオロジックで 栽培されたブドウを 100%全房で野生酵母で自発的に発酵させたナチュラルワインを造って います。プレゼンテーションもユニークで、ノスタルジーを感じさせるオールトスタイルです。これ は 1940~50 年代にフランスで楽しまれていたワインのパッケージを復刻したものです。
クリストファー・サンティニとサンティニ・コレクティヴについて
サンティニ・コレクティヴは、Christopher Santini クリストファー・サンティニが 2013 年にブルゴーニュに興したミクロネゴスです。サンティニは、コルシカ出身の父とアメリカ人の母との間に 1978 年シカゴで生まれました。ペンシルヴァニア州で幼少期を過ごしていましたが、毎年コルシカとプロヴァンスの親戚の下で夏のヴァカンスを過ごし、フランスとアメリカの二重国籍で成人しました。クリスは放牧や野菜栽培、タバコ栽培の仕事を経験した後、21歳の時にプロヴァンスの叔父の下に 1 年間滞在しました。この時に、まだブラッド・ピットとアン ジェリーナ・ジョリーのカップルが所有する前のシャトー・ミラヴァルでブドウ栽培とワイン醸造の 仕事を経験しました。そこで、ワイン造りへの情熱が生まれたそうです。その後、アメリカの大 学に戻って学業を修めたサンティニは、2003 年に再びフランスに戻り、ボーヌでブドウ栽培と ワイン醸造を学びます。当初は 1~2 年滞在するだけのつもりでしたが、醸造学校で今の妻 と知り合ったこともあり、学業と並行してドゥニ・バシュレやフェヴレーなどのブルゴーニュのドメ ーヌで働き続けていました。そして、2006 年伝説のワイン商『カーミット・リンチ』と出会ったの です。ブルゴーニュのドメーヌに精通し、英語もフランス語も流暢に話すクリスを貴重な人材 と思ったカーミット・リンチは、クリスをカーミット・リンチのボーヌ・オフィスの従業員に採用した のです。その後、クリスはボーヌ・オフィスのマネージャーとなり、カーミット・リンチと共に、コシ ュ・デュリやアルノー・アント、ヴィレーヌ、メオ、コラン、ラヴノー、ラピエールなどフランス中の超 一流ドメーヌを訪問して数多くのワインを試飲し、現在もカーミット・リンチで働き続けていま す。しかし、カーミット・リンチで働きながらも、クリスは自分自身でワイン造りがしたいとの想 いがどんどん膨らんでいったのです。こうして、2013 年にミクロネゴス『サンティニ・コレクティヴ』 を設立したのです。
初ヴィンテージは 2014 年で、友人であるクリストフ・パカレの
醸造所を間借りして僅か 200本のワインを造りました。2015年ではシャントレーヴのギョームと栗山朋子さんのセラーで醸造をしました。2016 年からはオークセイ・デュレスに本拠を移して自前の醸造所で本格始動しました。現在は年間約 1 万 2 千本のワインを造っています。近年のブルゴーニュの新進気鋭のミクロネゴスは、コート・ドールのグラン・クリュや プルミエ・クリュなどの高額なキュヴェを手掛けるのが主流となっていますが、サンティニ・コレク ティヴはそれとは対極のユニークなミクロネゴスです。なぜなら、ヴィラージュやプルミエ・クリュ、 グラン・クリュのワインではなく、オート・コートやボージョレ、コトー・ブルギニヨン、コート・シャロ ネーズ、マコンなどのリージョナル・クラスのワインにのみ焦点を当てているからです。もちろん、 質の高いテロワールを求めていますが、2010 年代に入り急激に高騰してしまったコート・ドー ルの著名な区画のブドウに高額な現金を支払う凄まじい価格競争はしたくないというのが 理由の一つです。そして何よりも、クリス自身が、カーミット・リンチで働いてフランスのあらゆ る高級ワインを味わった結果、最終的に、友人など気の置けない人達と気軽に楽しめる、 喉の渇きを潤してくれる手頃で飲みやすい自然なワイン、いわゆる「ヴァン・ド・ソワフ」を造り たいとの想いに辿り着いたからです。このようなことから、サンティニ・コレクティヴでは、リジョナル・レベルで興味深い個性的なテ ロワールの畑で、環境に配慮してビオロジックやビオディナミでブドウを栽培している造り手か らブドウを購入して、その個性的なテロワールがワインに 100%表現されるように、全房のブ ドウを野生酵母で自然に発酵させたヴァン・ド・ソワフのナチュラルワインを造っています。
醸造について
クリストファー・サンティニは、畑も所有しておらず、普段はカーミット・リンチでの仕事がある ため栽培にも関与していませんが、毎年、ブドウを購入する造り手の区画の収穫には必ず 参加して、その場でブドウを選果して購入しています。保冷車でオークセイ・デュレスの醸造 に運び込まれたブドウは、温度管理せずに、野生酵母のみで自発的に発酵させ、SO2 や その他の醸造添加物は一切加えずに醸造されます。そして、無清澄、ノンフィルターで瓶 詰めされます。赤ワインは全房発酵、アンフュージョンもしくは足によるピジャージュでのソフト なマセレーションと短い抽出で、タンニンの少ない、ボディよりも芳醇なアロマが備わっている ワインを造っています。SO2 は瓶詰め後のワインのネガティブな反応を避けるために、瓶詰め 時に限り必要最低限のみ添加されます。
オークセイ・デュレスにあるサンティニの醸造所は他の造り手とシェアしている醸造所です。 2016 年からヴァン・ノエのジョナサン・ピュルセルと共同で使用しています。このため、ヴァン・ノ エとコレボレーションしたキュヴェも造っています。また、ドメーヌ・ダンドリオンも 2016 年から 2020 年までは、同じオークセイ・デュレスの醸造所でワインを造っていました。
プレゼンテーションについて
サンティニのワインはプレゼンテーションも非常に個性的で、オールディーズ調のボトルに同 じくオールディーズスタイルのエチケットとなっています。これは 1940~50 年代、クリスの祖父 の時代にフランスで楽しまれていたワインのパッケージを復刻したものだそうです。当時は、ま だ農薬や現代的な醸造設備がない時代で、ワインも自然な造りのいわゆるヴァン・ド・ソワ フであったことから、その時代へのオマージュとしてこのようなデザインにしたそうです。日本で は言えば昭和、アメリカで言えば古き良きアメリカと呼ばれるベトナム戦争前の 60 年代のよ うな、どこかノスタルジーやレトロっぽさを感じさせる魅力的なデザインとなっています。ちなみ にワインのリッター瓶は生産者が少なくなってきており年々入手が難しくなっているそうです。
サンティニ・コレクティヴのワインは、イギリス、ドイツ、デンマーク、ノルウェー、フィンランド、カ ナダ、またカーミット・リンチ自身の目にも留まりアメリカの主要な州にも輸出されています。(インポーター資料より)