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Italy / Emilia Romagna

Vittorio Graziano ヴィットーリオ グラツィアーノ

Tarbianaaz 2017 タルビアナアーツ 

品種 トレッビアーノ モンタナーロ、樹齢16~30年

750ml 

 

非常に熟度の高いモンタナーロの みを選別し収穫。除梗したのち木樽にて果皮と共に野生酵母により醗酵を促す。猛暑でピーキーな酒質が、熟成でこれほど素晴らしくなることに驚かされます。

 

モデナで行われていた祝祭用のワイン造りをモチーフに、醸造学の常識を完全無視したグラツィアーノ唯一の白ワイン。果皮と共に醗酵を行うのですが、浮き上がった果帽を崩さず、そのままの状態で2か月以上、、。果帽によって密閉された液体は、酸欠状態に陥ることで、酵母の活動が抑制されま す。緩やかでいてかなり危うい長期間醗酵に耐え、完全醗酵を迎えたヴィンテージのみリリースされる特別なワイン。以前にもリリースした2017年です が、現地カンティーナで3年以上熟成を経た別のロットが入荷いたしました。

 

猛暑だった2017、とりあえずボトル詰めまで終わった段階で、日本向けにワインを出荷してくれたヴィットーリオでした。しかし彼の考えでは、「フリッツァ ンテ以外のワインは、必ず毎年リリースしている訳ではないし、ヴィンテージごとに全く違う表情になる。俺のような小規模で造る人間は、何のためにワインを造るのか?それはビジネス ではない、自分自身が納得したものである必要がある」。

そこで、一部リリースしたものと同量のタルビアナーツを、自分のカンティーナで3年以上、自ら試飲して納得できる状態になる まで熟成をしたものになります。

今になって思えば、彼のワインが好きで飲みたいと思うあまり、自分が意図している以上に彼に対してワインを求めてしまっていた、そう反省しています。「毎年、このジェットコースター のような天候と寄り添って、少しずつのワインを造る。それを1本1本、好きな人や友人に売る、オレはそのくらいのことしかできないんだ」、私自身が初めてヴィットーリオのカンティーナ に訪問した2014年。当時も、カオスのような(笑)カンティーナから、掘り出してきたタルビアナーツ2007を飲んだ時の感覚を、このワインから感じました。ブドウ品種やヴィンテージはも ちろん、醸造方法ももちろん大切です。しかし、何よりも大切なことは造り手という「人」であり、その哲学や想いのようなものを感じられる事。そう改めて教えてもらったように感じます。

昨今の値上がり事情だけでなく、セラーで長く熟成させた、、事もあり、価格がだいぶ上がってしまい申し訳なく思います。しかし、熟成することの大切さ、グラツィアーノという人間味 溢れる造り手の魅力がたっぷりと詰まった、素晴らしいタルビアナーツです。

(インポーター資料より)

Vittorio Graziano / Tarbianaaz 2017

¥4,950価格
消費税込み
在庫残り4点
  • 独創的な感覚とこだわり、ヴィットーリオにしか造り出せない繊細かつ圧倒的な味わいのランブルスコ

    エミリア=ロマーニャ州モデナ-カステルヴェートロディモデナ

    ランブルスコ モデネーゼの生ける伝説、ヴィットーリオ グラツィアーノ。この地域で誰よりも早く土地の可能性、地品種の大切さに気付き、栽培、醸造方法を守り続けたヴィットーリオ。地域の伝統に忠実であり、さらに栽培・醸造において人 為的な介入を行わない、ブドウ由来の味わいを尊重した彼のランブルスコやフリッツァンテ。畑では自然環境をメインに考え、不耕起、無肥料による草生栽培を実践。人為的な介入を最小限に抑えることで、ブドウそれぞれの持つ個性 (野性味)を引き出す。ブドウについても畑に残っていた古樹より自ら苗木を取り、クローン選抜される以前のランブルスコ グラスパロッサ、サラミーノ、ソルバーラ。他にも貴重な地品種が彼の畑には残っている。 醸造においてもその考えは一貫しており、酵母添加や温度管理、ステンレスタンクやポンプなど人為的な介入をしない方法にこだわる。一般的な瓶内醗酵のワインと一線を画すヴィットーリオの手法は、醗酵が止まった時点ですぐにボトル 詰めを行うのではなく、最低でも翌年の春、長いものはさらに12か月間タンクの中で熟成を行い、原酒として出来上がったものを春先にボトル詰め。気温の上昇に合わせて瓶内で再醗酵を行うという独自の手法。原酒の性質、オリの力を 見極められる彼だからこそできる方法と言っても過言ではありません。瓶内醗酵でありながら、オリのネガティブな要素が一切感じられない彼のフリッツァンテ。希少なスティルワイン、タルビアナーツとサッソスクーロ。モデナに残る伝統的 な醸造のオマージュであり、どちらもかなりハイリスクな醸造方法。そこには彼の「毎年リリースすることが叶わなくてもいい、特別なものだからこそ最高のものだけを」、それで、いわばお酢になりかけてしまったワイン達は、そのまま酢酸醗酵 させてワインヴィネガーにしてしまうという彼の潔さ。彼独自の哲学の元、常識に縛られない手法によって造られたワイン。必要な事だけ行う、自然環境を優先した栽培と、独創性豊かな醸造哲学。他にはない個性と圧倒的な味わいを 持ったワイン。素晴らしい造り手の一人です。(インポーター資料より)

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